工法を知る 低収入で年収300万円が注文住宅を建てる

最近テレビのCMやラジオの建築関係のCMで●●工法と言って独自の技術みたいな感じで宣伝していますが、ほとんど代表的な工法を改良したり、●●工法と○○工法を組み合わせたものばかりなんです。代表的な工法と言えば
  • 木造軸組
  • 2×4 ツーバイフォー
  • 鉄骨
  • 鉄筋コンクリート
  • ユニット型
代表的な工法を知っておけば自分たちはどの工法が良いのか解ってくるはずです。
このページではそれぞれの工法の特徴と説明を載せて行きたいと思います。

木造軸組とは

日本古来の工法で季節がはっきりしている日本にもっとも適している、設計も自由に出来るし、土地は正方形だけではなく平行四辺形や色んな形状があるのだが敷地の形に対応できる柔軟性がある。
証拠に京都にある古いお寺やお城を思い出して欲しい、構造設計をしっかりやり、適した場所に耐力壁(普通の壁に比べて強度がある壁)を配置すれば大地震にも十分に耐えることが出来る。
工期は一般的な規模な建物の大きさで4ヶ月程度。

メリット
  • 木造住宅を施工するほとんどの建設会社が対応できる
  • 筋交いなどの部位以外の将来の変更・改造は比較的容易
  • 将来の増築も、法規の問題を解決すれば施工可能
  • 真壁造りによる木の調湿効果が期待できる
デメリット
  • 見積価格で大工手間が大きい
  • 耐震性能は適切な金物の使用と適切な施工がされれば2×4と遜色無いが、揺れは2×4より大きい
  • 工期が長くなる

ツーバイフォーとは


 
2インチ×4インチの木材で作った枠をベースにして、壁で構造を作っていく工法。
面で建物を支えるので、強い耐震性・高い気密性を作ることが出来る、アメリカの北部で開発された工法で作業効率が良くて品質のバラつきが少ない。
工期は3ヶ月程度で2×6は2×4よりも2インチ太い木材を使う工法、ではメリットとデメリットはどうだろうか。

メリット
  • 壁工法なので地震時の揺れが小さい
  • 基本的に決った釘の本数で構成されたパネルを建てこむ方式なので、施工が早い
  • 部材相互の密接度が高いので、防火面で効果的である
  • 上記の理由から同じ仕様の在来より断熱性能が高い
  • 気密性能が高い
デメリット
  • 壁で耐震性を確保しているので、将来の壁の貫通・撤去などの変更は不可
  • パネルで面が構成されているので、木を露出させた意匠が出来ない
  • 上記理由から、木による調湿は期待できない
  • 施工できる建設会社の数は、軸組み工法に比べて少ない
  • 気密性が高いため、高湿度の環境では湿気が抜けないで腐食の恐れがある
  • 壁工法なので、開口幅などが制限される

鉄骨工法とは

簡単に言うと木造軸組の木材の部分を鉄骨に替えた工法、鉄なので強度はある、そして大空間を作りやすい。耐震性にも優れている、普通、住宅には軽量鉄骨で高層ビルには重量鉄骨が使われる、後期は2〜3ヶ月程度
メリット
  • 鉄の切断や資材の90%近くが工場で生産されるため、品質や施工精度が安定する、また現場での作業が大幅に削減できるため、工期の短縮化が図れます
デメリット
  • 鉄や資材を大型トラックで搬送し、クレーンで敷地に設置するため、敷地形状、規模、周辺環境、道路条件などによって、建設できない場合があることと、設計上の制約(間取り、仕様、外観デザインなど)が多いことが考えられます。

 
鉄筋コンクリート工法とは
鉄筋のしなやかさとコンクリートの固さで建物を支える工法。
やはり費用や割り高で工期も長いが、耐震性や防音性は群を抜いている。尚且つ設計の自由も多い。
メリット
  • 鉄筋コンクリート工法は圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を組み合わせているため、その耐久性は他の木造住宅などと比較すると、非常に高い耐久性がある

デメリット
  • 建設費用が高い
  • 鉄筋コンクリート工法はコンクリートや鉄筋などの材料を使うため非常に重くなります。建物重量が重いので、強固な地盤が必要
  • 鉄筋コンクリートは高気密住宅です。
    そのため、結露などが発生しやすくなってしまいます。木造住宅以上に、換気システムが重要
 
ユニット型とは
柱、内装、断熱材、外装など工場で箱型に作りトラックで運び現場で組み合わせる工法、家の約80パーセントを工場で生産するため、工期は2ヶ月程度と短くコストも減らすことが出来る。
メリット
  • 現場での施工期間がとても短く、最短1日で組み上げることが可能。工場生産のため均一の品質を安価。そのまま運ぶことができるため、増改築・移設も簡単。

デメリット
  • ユニット型のため、特殊なデザインや細かな間取り寸法の変更など、自由度が他と比べ制限がある。クレーンによる搬入のため、現場の立地条件によっては建築できない場合がある


 
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